「求人と言えば、とりあえずIndeed」
「最近はIndeedのクリック単価が高騰していて、費用ばかりかさんでいる」
確かに、Indeed(インディード)は圧倒的な利用者数を誇る、強力な求人検索エンジンです。
しかし、「求人媒体=Indeed一択」と考えてしまうのは、(【採用】ハローワーク求人の「無料」を、どう活かすか)でお話しした「ハローワークは、とりあえず出す」という惰性の活用と同じくらい、採用の機会損失と採用のミスマッチを招く危険性があります。
Indeedは何でも載っているがゆえに、あらゆる業種・職種の企業が、同じ土俵でクリック単価の競争をしています。
結果、特に人気のある職種やエリアでは、中小企業が求める「採用ペルソナ(【採用】「求める人物像」が曖昧だと、採用は必ず失敗します)」に出会う前に、採用コストだけが膨れ上がってしまうケースが少なくありません。
私たちは、この採用コストの消耗戦から抜け出すため、仕組みとして、他の選択肢を戦略的に使い分けるもしくはすべてを使うことをご支援しています。
今、日本で企業が活用すべき求人検索エンジン(アグリゲーター)は、大きく分けて3つあります。
それが、「Indeed」「求人ボックス」「スタンバイ」です。
この3つは、一見すると同じ仕事探しの検索サイトですが、私たちは、それぞれの得意な利用者層(ユーザー層)が明確に違う、という視点で使い分けることがあります。
私たちが重要だと考える仕組みとは、「採用ペルソナ(【採用】「求める人物像」が曖昧だと、採用は必ず失敗します)」に合わせて、どの媒体に、どの程度の予算を配分するかを戦略的に決定することです。
1. Indeed(インディード)
特徴: 利用者数No.1。全年代、全職種を網羅する総合デパート。
向いている採用: 事務職、サービス業、営業職など、幅広い層にアプローチしたい場合。
注意点: 競合が多いため、求人票の質が低いと、コストだけがかかり、埋もれてしまう。
2. 求人ボックス
特徴:KAKAKU.comが運営。20代~30代の若年層、およびパート・アルバイト層の利用が非常に活発。
向いている採用:
若手のサービス業(飲食、小売)、介護職、物流・軽作業。
主婦(夫)層のパート採用。
戦略: 若年層にアットホームは響かないため、具体的な事実を提示することが、Indeed以上に重要。
3. スタンバイ
特徴: Zホールディングス(Yahoo!)系。Yahoo! JAPANの利用者層と連動し、40代以上のミドル・シニア層、および専門職・技術職に強い。
向いている採用:
管理職、経理・総務などのバックオフィス経験者。
製造業の技術者、ITエンジニア、施工管理技士など。
戦略: 転職に慎重な層が多いため、誠実な給与体系や安心できる労務管理を提示することが効果的。
採用のミスマッチを防ぐ仕組みとは、とりあえずIndeedに載せるという作業ではありません。
「私たちが来てほしい人(ペルソナ)は、今、どの媒体を見ている可能性が一番高いか?」を分析し、そこに戦略的に誠実な情報(求人票)を届けることです。
採用ペルソナ(誰に)と求人票の質(何を)、そして媒体の選択(どこで)。
この3つが仕組みとして連動して初めて、採用のミスマッチは防がれ、定着へつながっていくと考えます。