「面接なんて、会って話せば分かるよ」
「俺は長年、人を見てきたから直感には自信がある」
そうおっしゃる経営者は多いですが、はっきり申し上げます。
その直感(目利き)に頼っている限り、優秀な人材は採用できません。
なぜなら、今の優秀な若者は、社長のオーラや熱意だけでは動きません。
「この会社に入ると、具体的にどんなスキルが身につくのか?」
「競合他社と比べて、何が強みなのか?」
これらを論理的に説明し、納得させなければ、彼らは簡単に他社へ行ってしまいます。
本記事では、本番で恥をかかないために、ChatGPTなどのAIを使って最強の面接練習(スパーリング)をする方法をご紹介します。
部下や家族と面接練習をしても、彼らは社長に気を使って「いいですね」と言ってしまいます。
しかし、AIは違います。
「御社の魅力がいまいち伝わりません」
「その条件なら大手にいきます」
と、平気で残酷なことを言ってきます。
この忖度なしの壁打ちこそが、社長のトークを磨く最高の砥石になります。
実際に、やってみましょう。
【コピペで使える! 模擬面接プロンプト】
「あなたは、28歳の優秀なエンジニアです。現在は大手企業に勤めていますが、やりがいを求めて転職を考えています。ただし、中小企業への転職には慎重で、給与ダウンや将来性に不安を持っています。 今から私が社長としてあなたを口説きます(スカウトします)。 私の言葉に対して、辛口で質問や反論を返してください。 最後に、私の説得が何点だったか採点し、改善点を教えてください」
これを入力してスタートすると、AIからこんな返しが来ます。
AI(候補者役)
「社長の熱意は分かりますが、具体的にどのような案件を任せてもらえますか? 『やりがい』という言葉だけでなく、キャリアパスを教えてください」
これに対し、社長がまたふんわりした回答をすると…
AI(候補者役)
「うーん、まだ曖昧ですね。その程度の環境なら、今の会社に残った方がマシです。リスクを冒してまで御社に行く理由が見当たりません」
どうでしょうか。
画面越しとはいえ、グサッときませんか?
しかし、これが求職者の本音なのです。
実際の面接では、彼らは愛想笑いを浮かべながら、心の中でこう思っています。
そして辞退メールを送ってくるのです。
AI相手に何度も練習し、論破され、言い返す言葉を考える。
この泥臭いプロセスを経ると、社長の言葉から「曖昧さ」が消えていきます。
「うちはアットホームだから」
↓
「うちは大手のようなマニュアルはないが、社長の私と直接商談に行けるから、1年で独立レベルの営業力がつく」
ここまで具体的に言語化できて初めて、優秀な人材は「面白そうだ」と身を乗り出します。
AIは、あなたの会社の本当の売りを引き出してくれるコーチでもあります。
面接は、準備が9割です。
ぶっつけ本番で、あなたの人生をかけた会社の話をするのは、あまりにも無謀です。
まずはAI相手に、冷や汗をかいてください。
そこで恥をかいた分だけ、本番では自信を持って、堂々と夢を語れるようになります。